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日本人はどうの、フランス人はどうの…というのはあまり好きではないけれど、最近これはやはり国民性…?、と思うこと。
「フランス人は、大ピンチに陥っている人に優しい。」 昨年のクリスマス・イヴはわたしたちがディナー担当だった。メニューは家族みんなで決めるということで前日まで決まらず(これは本題ではありません…)、人数が多いので車じゃないと運びきれないので、彼の仕事が終わるのを待って当日買い物に。 ミサの後に料理を始め、もう一体何時に食べれるのよ?的状況の中作ったことないレシピと格闘していると、彼がひぃーひぃー泣き言を言い始めた。「メニュー決めるの遅すぎるんだよー」とか「僕が知っているメニューだったら…」などなど。。 そんなこと最初から分かり切っていることじゃん!何今更言ってるの?!とキィッと彼を睨み倍速で動いていると(こういう状況で化けの皮が剥がれ、怖い嫁に変身するわたし…)、それまで手伝っていた姉妹夫婦に加え、JM父&母までキッチンに駆け込んできたのでびっくり。JM父なんてお皿の片づけはするけど、食事前にキッチンに入るのは摘み食い?っていう人なのに、「何かできることはあるかな?」とか言っちゃって。 はっきり言って準備不足なだけなのに、お咎めゼロ。わたしたちは可哀想な子としてすっかり甘やかしてもらい、何か違う…と思ったのはわたしだけだった様子。。 会社ではこんな話も。 彼の会社に今まで住んでいたアパルトマンを売り新しく家を購入する同僚がいて、ローンの関係から売るタイミングが難しいとか、新しく買う家の工事がアパルトマンを売るまでに間に合うか云々、これまでその同僚のニューマイホーム購入に関する悩みの数々を逐一聞かされていた。 そして昨日、その同僚がドクター・ストップで一週間ほど休むことになったとのこと。「彼の分フォローしないといけないから忙しい」とJMが言うので何の病気なのかと聞くと、原因はストレス。しかも「いや、会社ではうまくいってるんだよ、マイホームがねえ…」と原因はニューマイホーム購入ストレスらしい! わたしだったら私生活の問題は絶対会社には持ち込みたくないと思うけど、フランスでもそこはもちろん良くないと思いながらも日本人ほどは気にしていない様子。日本だったらかなり会社の目が厳しいだろうなあと言ったら、「だから自殺が多いんじゃない?」と。 フランスでは「ははっ、失敗しちゃった!」と口に出せる敷居がかなり低く設定されているように思える。よく日本人が抱くフランス人の甘~いイメージは幻想で、普段の生活ではカルテジアン(デカルトの合理主義)であることを誇りにしていて(会話の中に「私達、カルテジアンだから…」とか本当に出てくる)、むしろロジックの塊。バカや弱い者は無視という世界。 なのに誰かが大ピンチ!の場で、日常忘れがちのsolidarité(連帯感)を発動するらしい。 だからいつも微妙に詰めが甘いんじゃないの?という気がしないでもないけれど、大人になってみんながストレスギリギリで生きている中、いざとなったら逃げ場があるというのはいいかもしれないと思う。
by hirochotto
| 2010-03-25 21:24
| France 生活
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沈没期間中に「本もTVも見れないんだよね」と分かってくれる人がいると「そうなのよ~」と嬉しかったのだけど、思考能力ゼロ、この間の記憶とても薄いです…。そんな中、何度も読み返していたのが『僕とポーク』。ネットで一日一ページ読む感覚で、ちまちまちまちま絵を眺めていました。ほしよりこさんの漫画に登場する大人っぽい子供、子供っぽい大人たち、最高です。
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